ANAマイルの有効期限を延ばす方法~メトロ返しの裏技

 

 

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ANAマイルには3年という有効期限があります(JALマイルも同じ)。つまり、3年以内に目標マイルに到達しないと、マイルを取得した日付が古いマイルから有効期限が到来し、ポロポロとマイルが消滅していきます。これはANAマイラーにとって、結構なやっかいな問題です。

 

 

 

せっかく苦労して貯めたマイルをただただ消滅させるだけではもったいないですよね。そこで、マイルの有効期限を延ばす方法をお伝えします。

 

 

クレジットカードのポイント有効期限を利用する

 

ANAのマイルは、マイルを貯めた月から数えて36ヵ月後の月末まで有効です。図で表すと以下の通りとなります。

 

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仮にカード決済で貯めたマイルだと、カードのポイント⇒マイルへ交換した時から約3年間となります。一方、カード決済したポイントの有効期限というものも存在します。

 

 

 

例えば、私もメインカードにしている還元率1.71%を実現出来る「ANA VISA ワイドゴールドカード」だと、カード決済すると「ワールドプレゼントポイント」が貯まりますが、この「ワールドプレゼントポイント」の有効期限が、ポイント獲得月から約3年間あります。

 

 

 

よって、「ANA VISA ワイドゴールドカード」を利用してワールドプレゼントポイントは、3年で有効期限を迎える直前にマイルへ交換するスケジュールを実行すると、「ワールドプレゼントポイント3年+ANAマイル3年」合計6年間、ポイントやマイルを有効に保有することが出来ます。

 

 

 

ただし、「ANA VISA ワイドゴールドカード」のマイル交換の設定として、「応募方式」「自動方式」があります。これを「応募方式」にしておかないと、ワールドプレゼントポイントが貯まる都度(つまり毎月)マイルへ移行され、ポイントの有効期限を最大限に活用出来なくなってしまいますので注意してください。

 

 

 

ポイントサイトで獲得したマイルの有効期限を延ばす方法

 

 

先ほどは、「カード決済」で貯まるポイントをマイルに交換する、というルートで、マイルの有効期限を実質6年に延ばそう、というお話でした。

 

 

 

しかし、私も含めて、陸マイラーの定石として、「クレジットカード決済で貯まるマイルはすずめの涙」という認識があります。ですので、通常の(?)マイラーとは異なる考え方をしなければいけません。

 

 

 

私たち陸マイラーがマイルを貯めるのに欠かせないものは何ですか?

 

 

 

そうです、ポイントサイトですよね。

その理由を詳しく知りたい方は以下の記事で。

↓↓↓

クレジットカードではマイルは貯まらない!その現実と目からウロコのマイル獲得方法

 

 

 

このポイントサイトでポイントを獲得⇒各ポイントサイトを中継⇒マイルに交換するルートでは、ポイント自体を獲得する「ハピタス」や「ポイントタウン」などは、実質、有効期限が無制限です。また、ポイント中継サイトの「Pex」なども、実質、無制限です。

 

ANAマイラー御用達ポイントサイト「ハピタス」はこちらから登録できます。

 

 

 

したがって、ポイントを獲得後、これらのサイトにポイントを滞留させておけば、その分、有効期限が伸びることになります。

 

 

 

しかし、このブログをお読みの方は、すでにソラチカルートをメインルートにしておられる方が多いと思いますが、ソラチカ⇒ANAマイルへの移行は毎月最大20,000ポイント(18,000マイル)に制限されていますので、仮に目標マイルが、10万マイルが必要だとすると、最短でも6ヶ月が必要になりますので、毎月コンスタントに交換していかざるを得ず、各ポイントサイトに滞留させることは、出来ないことになる点については注意してください。

 

 

 

有効期限が迫ったマイルの利用方法は主に4つ

 

 

1.特典航空券を発券する

 

国際線特典航空券の有効期限は「旅行開始日から1年間(発券から1年以内に旅行を開始することが必要です)」です(※1)。なので、予定が決まっていなくても、マイルの有効期限が到来するまでに、出来るだけ1年先の特典航空券をとりあえず発行し、その後、都合の良い日に休みを取り、日程を休みに合わせて変更(※2)して実際に旅行するという方法です。

 

※1国内線特典航空券は90日です。

※2予約完了後は日程の変更は可能ですが、搭乗者・利用区間・区間数およびマイルご利用者名義の変更は一切できません。

 

 

 

2.ANA SKYコインに交換する

 

ANA SKY コインは、ANAホームページで航空券や旅行商品のお支払いにご利用できる電子クーポンです。基本交換レートは1マイル=1円ですので、普通に交換すると、利用できる先が航空券等と限定されていますので、次の提携ポイントサイトに交換する方が利便性が高いと思われます。しかし、ANAスーパーフライヤーズカード、ANAカードプレミアム、各種ANAゴールドカードを持っていると、ANA SKYコインに50,000マイル以上交換するならば、1.6倍のレートで交換が可能です。仮に50,000マイル交換すると、80,000ANA SKYコインになります。

 

 

 

3.各種電子マネーやポイントに交換する

 

期限を迎えるマイルが10,000マイル~50,000マイルならば、この方法を選択される方も多いと思います。1マイル=1円でスターバックスや楽天Edy、三井住友カードiD、楽天スーパーポイント、Tポイントなど、実際にネットや実店舗でお買いものが出来るポイントへ交換が出来ます。

 

 

 

4.メトロ返しを使う

 

ANAマイラーなら、超現実的な選択肢。上記の「3.各種電子マネーやポイントに交換する」だと、せっかく貯めたマイルを使って終わり、になってしまいますが、このメトロ返しなら、一旦、メトロポイントにマイルを交換してまた、マイルへ交換することで、有効期限が迫ったマイルをさらに3年以上期限を延ばすことが出来ます。

 

 

 

 

ANAマイラーなら修得しておきたい秘技「メトロ返し」

 

 

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ソラチカルートをご存知の方なら、メトロポイント⇒ANAマイルへは90%の比率で交換出来ることは、すでにご承知だと思いますが、実は、逆にANAマイル⇒メトロポイントへの移行も可能です。しかも、ソラチカカードのメトロポイントから、ANAマイルへは月に20,000ポイント(18,000マイル)しか交換が出来ませんが、逆にANAマイルからメトロポイントへは、交換マイル数の制限もありません。

 

 

 

この制度を利用して、有効期限が迫ったANAマイルを一旦、メトロポイントへ返して、もう一度、ANAマイルへ交換する技が、秘技「メトロ返し」です。

 

 

 

この「メトロ返し」は、10,000マイルから、1マイル=1ポイントで交換が可能になっています(10,000マイルが1単位だということに注意)。こうして、ANAマイルをメトロポイントへ返すことで、ANAマイルの有効期限は一旦クリアになり、再度ANAマイルへ交換した場合、有効期限が最大3年伸びますので、メトロポイントに滞留させる期間の2年を考慮すると、最大約5年、有効期限を延ばすことが可能になります。

 

 

 

ただし、デメリットもあります。

 

 

 

1つは、再度、メトロポイント⇒ANAマイルに戻す時に、90%の交換比率になりますので、10%分目減りしてしまいます。2つ目は、前述しましたが、メトロポイント⇒ANAマイルは、月に20,000ポイント(18,000ポイント)しか交換できませんので、大量にメトロ返しを活用した場合、ANAマイルに戻すのに、それなりの時間がかかるということは、頭に入れておかなければなりません。

 

 

 

私も先日、この「メトロ返し」利用しました。3年前に少し頑張って貯めていたマイルが有効期限を迎えたからです。そのマイル数は13,000マイル程度と、国内の特典航空券に交換するにも非常に中途半端。しかもその後、あまりマイルを貯めていなかったので、次に有効期限がくるマイルもず~っと後。かといって、今がんばって貯めているマイル分まで、有効期限を迎えるマイルのために利用して、特典航空券に交換するのは忍びないし、そもそも旅行の予定も立てられない。。。という状況でした。そこで20,000マイルをメトロ返しで、メトロポイントに交換したわけです。

 

 

 

実際の交換時には、10%目減りすることに悩みましたが、他の提携サイトへの交換だと1マイル=1円ですし、使ってしまえば終わり。一方、特典航空券に交換すれば、1マイル=2~10円もの価値があるマイル(※)ですので、10%の目減りは回収出来ると判断しました。

 

(※)マイルの価値について知りたい方はこちら

ANAマイルの価値は一体、何円なのか?

 

 

 

あなたの置かれているマイルの状況にもよりますが、マイルの有効期限で困った時は、ぜひ活用を検討してみてはいかがでしょうか。